- 介護職の履歴書の書き方に不安を感じている
- 介護職の履歴書の書き方がわからない
- 効果的な自己PRや志望動機の書き方が知りたい
介護職につくために履歴書は重要ですが、どう書いたら良いか悩む方は多いです。この記事では、介護職に特化した効果的な履歴書の作成方法について詳しく解説します。基本項目や志望動機から自己PR、注意点まで網羅しました。介護職の履歴書では、資格や経験を適切に記載し、熱意と適性をアピールすることがポイントです。
記事を参考にして、効果的な履歴書を作成し採用担当者に好印象を与えましょう。
介護職の履歴書の基本項目の書き方
基本項目は、採用担当者の第一印象を左右する重要な部分です。正しく記入して専門性と信頼性を示しましょう。以下の4項目に分けて解説します。
- 日付
- 氏名
- 証明写真
- 現住所・連絡先
一般的な注意点として、修正液の使用は避け誤字脱字に注意してください。
日付
日付は正確に記載しましょう。書き方には以下のポイントがあります。
- 西暦で書く
- 年・月・日の順で書く
- 記入日を書く
- 算用数字で書く
2023年5月15日に履歴書を作成した場合は「2023年5月15日」と記入してください。読み手にとってわかりやすい形式であることが重要です。
氏名
氏名欄は楷書体で丁寧に記入しましょう。書き方のポイントは以下のとおりです。
- フルネームで書く
- 略字や旧字体は避ける
- 読みにくい漢字にはふりがなをつける
- 旧姓は()書きで併記する
基本的には常用漢字を使用し、読み方がわかりにくい漢字にはふりがなをつけましょう。面接官が正確に名前を読むことができ、コミュニケーションがスムーズになります。性別欄がある場合は、忘れずに記入してください。押印欄がある場合はきちんと捺印します。
結婚してからも旧姓を使用している場合は、現在の姓を記入し、旧姓を()書きで併記するのがマナーです。「山田(佐藤)花子」のように記入しましょう。
証明写真
証明写真は第一印象を左右するため、慎重に選びましょう。以下の点に注意して用意してください。
- 規定サイズ(縦4cm×横3cm)
- 撮影後3か月以内
- 上半身・正面向き
- 背景は無地で明るい色
- 清潔感のあるスーツ姿
- 清潔感のある髪型
笑顔で好印象を与える表情を心がけ、顔がはっきり見えるようにしてください。のりやテープでしっかりと貼り、裏面には氏名を記入します。
現住所・連絡先
現住所は、郵便番号から番地まで正確に書いてください。転居予定がある場合は、現在の住所と転居後の住所の両方を記入します。連絡先は、確実に連絡が取れる電話番号とメールアドレスを記載しましょう。電話番号は携帯電話を優先し、固定電話があれば併せて記入してください。
現住所と帰省先が異なる場合は、両方の情報を記載すると緊急時や長期休暇中でも連絡が取れます。連絡可能な時間帯が決まっている場合は明記しましょう。「平日9〜17時」のように書くと、相手側も連絡するタイミングを把握できます。
介護職の履歴書の学歴・職歴の書き方
学歴・職歴は正確で見やすい書き方を心がけ、自分の強みをアピールしましょう。面接での話題にもつながりやすいため、適切な記載方法を覚える必要があります。
学歴
学歴は時系列順に、中学卒業以降を記載します。採用担当者があなたの教育背景を簡単に理解できるよう、以下の点に注意してください。
- 学校名と学部・学科名まで書く
- 入学年月と卒業年月を書く
- 中途退学の理由は()内に書く
専門学校や職業訓練校での学歴も忘れずに記載しましょう。介護関連の学歴があれば詳しく記載してください。介護職に関連する研修や、講座の受講歴も記入可能です。
件数が多い場合は、最終学歴の1つ手前からでも問題ありません。留学経験などもあれば記載します。もし空白期間がある場合は、採用担当者の疑問を解消できるよう、簡単な説明を追加してください。
学歴が少なくても心配する必要はありませんが、中退がある場合は正直に記載しましょう。「中途退学」と書き、理由を書く場合は()内に追記します。留学などの前向きな理由が理想的ですが、書きにくい場合は「一身上の都合」の記述が一般的です。
職歴
介護関連は詳しく、それ以外は簡潔に書きましょう。職歴が多い場合は、主要なものに絞っても大丈夫です。以下について正確に記載してください。
- 会社名
- 勤務期間
- 職位
- 具体的な業務内容や実績
アルバイトやボランティア、インターンシップなどの経験も、関連する内容であれば記載できます。介護以外の職歴についても、関連スキルがあれば強調し、幅広い経験をアピールしましょう。
ブランクがある場合は、理由を簡潔に記載してください。退職理由を書く際は、前向きな表現を使用すると、ポジティブな印象を与えられます。
介護職の履歴書の資格の書き方
資格は介護の仕事において大切な要素です。自分の専門性や意欲を示し、信頼性の高い履歴書を作成するために、正しい書き方を押さえましょう。資格欄を記入する際の注意点について解説します。
介護関連資格の書き方
資格を書く際は、正確さと見やすさがポイントです。以下の点について記載してください。
- 正式名称
- 取得順
- 資格番号
- 取得年月
- 更新年月
資格は正式名称を記載します。資格番号がある場合は併記し、取得年月を明記しましょう。更新が必要な資格は最新の更新年月も書いてください。取得見込みの資格がある場合は「○○資格 20XX年○月取得見込み」のように記載します。介護関連以外の資格でも、仕事に活かせるものは記載します。
資格欄のスペースが足りない場合は、別紙を用意して詳しく書きましょう。
資格取得日と登録日の書き方
履歴書の信頼性を高め、採用担当者に良い印象を与えるために、資格取得日と登録日は正確に記入する必要があります。以下のポイントに注意してください。
- 資格名と取得日または取得年月
- 不明な場合の書き方
- 複数資格の記載順
資格名の後に()書きで取得日を記入します。取得年月のみでも問題ありません。日付が不明な場合は「○○年○○月頃」と記載しましょう。複数の資格がある場合は、取得順に記載します。資格によっては、登録日も重要になるので併記してください。
介護福祉士の場合は「介護福祉士(2022年3月取得、2022年4月登録)」と書きます。更新が必要な資格は、最新の更新日を記載します。現在も有効であることを示すために、資格証明書で正確な日付を確認しましょう。
古い資格で日付が曖昧な場合は「○○年頃」のように概略の時期を示すだけでも問題ありません。現在有効な資格のみを記載し、期限切れの資格や更新していない資格は除外します。
介護職の履歴書の志望動機・自己PRの書き方
志望動機と自己PRは、エピソードを交えつつ簡潔でわかりやすい文章で記述します。志望動機では、介護の仕事への熱意や使命感を具体的に述べることが重要です。自己PRでは、介護に活かせる長所や特技を強調しましょう。両方の内容に一貫性を持たせ、採用担当者の求める人材像を意識して書くことが大切です。
志望動機
志望動機の例文を紹介します。
介護の仕事に興味を持ったのは、祖父母の介護がきっかけです。高齢者の方々の生活を支える仕事に携わりたいと強く感じ、介護福祉士の資格を取得しました。介護の経験と知識を活かして、より質の高いサービスを提供したいと考えています。
貴施設の「利用者一人ひとりの尊厳を大切にする」理念に深く共感しました。貴施設の理念を実践できる環境で働きたく存じます。高齢者や障害者の方々の気持ちに寄り添い、笑顔で接することを心がけています。チームワークを大切にし、同僚や他職種の方々と協力しながら、より良いケアを提供していきたいです。
介護技術の向上に努め、常に新しい知識を吸収する姿勢を持ち続けます。貴施設で働くことで、自身のスキルアップだけでなく、地域の福祉に貢献できると考えています。長期的には、介護のプロフェッショナルとして成長し、利用者様やご家族の幸せに寄与したいです。
貴施設の一員として、介護職としての使命感と責任感を持って仕事に取り組む所存です。
自己PR
以下では、自己PRの例文を紹介します。
私は介護の経験と資格を持ち、患者様や利用者様とのコミュニケーション能力に優れています。以下が私の強みです。
- 介護福祉士の資格
- 3年間の実務経験
- 丁寧な対応
- チームワーク重視
- 責任感
- 体力
患者様の気持ちに寄り添い、丁寧な対応を心がけています。チームワークを大切にし、同僚との協力関係を築けます。責任感が強く、与えられた業務を確実にこなすのが得意です。体力には自信があり、長時間の立ち仕事にも対応できます。
柔軟な対応力を身に付けるため、日々新しい課題にも取り組んできました。困難な状況でも冷静に判断し、最善の解決策を見つけられます。介護に対する強い情熱があり、お世話をさせていただく方々の生活の質向上に貢献したいです。
清潔感のある身だしなみを心がけ、信頼される介護職員を目指すことをお約束いたします。
» 強みをアピールできる!介護職の自己PRの効果的な書き方
介護職の履歴書の長所・短所の書き方
長所と短所の記載には、自己分析と誠実さが重要です。バランスを考慮し、客観的に自身の特徴を記述してください。面接で掘り下げて聞かれる可能性もあるため、以下のような事実にもとづいた誠実な内容を心がけましょう。
- 長所は介護業務に直結する特性を記載
- 短所は改善策や努力を併せて記載
長所
長所を書く際は、介護に必要な資質や能力を挙げましょう。採用担当者に強くアピールできる履歴書を作成するには、自分自身の特性を客観的に把握することが大切です。介護の仕事に適した長所として、以下の要素が挙げられます。
- 体力がある
- 忍耐力がある
- 思いやりの心がある
利用者様への丁寧な対応や、心のこもったケアを提供するうえで重要な要素なので、当てはまれば積極的に書きましょう。コミュニケーション能力の高さも、利用者様やご家族との円滑な意思疎通に役立ちます。他のスタッフとの協力関係の構築には、チームワークを大切にできる資質が欠かせません。
以下の長所も、日々の介護業務を円滑に遂行し、質の高いケアを提供するうえで適しています。
- 細やかな気配り
- 冷静な判断
- 清潔感
- 柔軟な対応
短所
短所は、改善の余地がある部分として前向きに捉えることがポイントです。正直に書くことは大切ですが、適切な表現を選びましょう。以下のような短所を記載できます。
- 完璧を求めすぎる
- 新環境への適応に時間がかかる
- 細かい作業に時間がかかる
ただし、次のような説明を加え、前向きな姿勢をアピールしてください。
自分の短所は自覚しており、日々改善に努めています。完璧主義な面は、丁寧な仕事につながる長所にもなりえます。新しい環境への適応も、時間はかかりますが確実に馴染んでいけるよう努力しているところです。細かい作業も、正確さを重視して取り組むようにしています。
短所を認識しつつも克服しようとする姿勢や、長所につながる可能性を示すことが大切です。自己分析を深め、自分の特徴をよく理解したうえで、適切な表現で短所を記載するよう心がけましょう。
介護職の履歴書の本人希望欄の書き方
本人希望欄は、応募者の希望や条件を伝える部分です。以下の2つに分けてポイントを解説します。
- 勤務時間とシフトの希望
- 勤務地と通勤手段の希望
希望を明確に伝えることで雇用者側との相互理解が深まり、ミスマッチを防げます。希望を詳細に記しすぎると融通が利かない印象を与える可能性があるので注意してください。
勤務時間やシフトの希望を明記する
「9〜17時までの日勤を希望」のように、希望する勤務時間帯を明確に伝えましょう。シフト制の職場なら「早番・日勤・遅番のローテーション勤務可能」などと記載します。夜勤や休日出勤の可否については「夜勤可能」「土日勤務可能」といった形で明記しましょう。
パートタイムを希望する場合は「週3日、1日6時間程度の勤務を希望」のように希望を示してください。残業については「残業可能」「残業は月20時間まで」など、自身の状況に合わせて記載しましょう。特定の曜日や時間帯の勤務を希望する場合は書き添えてください。
育児や介護との両立が必要な場合は「保育園の送迎のため17時退社希望」といった配慮事項を記載しましょう。通院や学業との両立が必要な場合も同様です。将来的なキャリアプランに沿った勤務形態の希望があれば「将来的にはフルタイム勤務を希望」などと記載します。
勤務地や通勤手段の希望を伝える
勤務地については、市区町村名や駅名など、できるだけ詳細に書きましょう。通勤可能な範囲や最大通勤時間、通勤手段も明記します。車通勤を希望する場合は、駐車場の有無や通勤手当についても確認を求めましょう。公共交通機関を利用する場合は、利用する経路を記載してください。
転居の可能性がある場合は忘れずに記載しましょう。複数の勤務地がある場合は、優先順位をつけるとわかりやすいです。リモートワークの希望がある場合も明記しましょう。通勤時の制約事項がある場合は、簡潔に説明を加えます。
介護職の履歴書を書くときの注意点
介護職の履歴書を書くときの注意点は、以下のとおりです。
- 誤字脱字に注意する
- 簡潔かつ丁寧に書く
- 正確な情報を記載する
誤字脱字に注意する
誤字や脱字があると、応募者の印象を悪化させます。誤字脱字を確実に防ぐために、以下の方法を組み合わせてチェックを徹底しましょう。
- 文章の読み返し
- 第三者による確認
- スペルチェック機能の使用
介護の専門用語や固有名詞、資格名については正確な表記を確認した上で記載してください。時間を置いてから再度確認したり、印刷して確認したりするのも見落としを防ぐのに有効です。
簡潔かつ丁寧に作成する
履歴書を作成する際は、簡潔さと丁寧さのバランスが重要です。以下のポイントに注意すると、採用担当者に良い印象を与えられます。
- 短い文にする
- 専門用語を避ける
- 段落を短くする
- 箇条書きを活用する
採用担当者が短時間で必要な情報を把握できるよう工夫しましょう。丁寧な言葉遣いを心がけることも大切です。敬語を適切に使用し、礼儀正しい印象を与えられるよう意識してください。
正確な情報を記載する
履歴書には正確な情報を記載することが重要です。虚偽の内容を書くと、採用後にトラブルの原因になりかねません。以下のポイントをチェックしましょう。
- 資格や経歴:正確な日付と内容
- 職歴:会社名、所在地、在職期間
- 資格取得日や登録番号:正確な日付と内容
- 現住所や連絡先:最新の情報を記載
- 学歴:入学・卒業年月と学校名
介護職は実務経験が重要視されるため、以下の点にも気をつけてください。
- 介護関連の実務経験は具体的な業務内容と期間を書く
- 志望動機や自己PRは事実にもとづいた内容を書く
- 長所・短所は客観的な事実をもとに書く
- 希望条件は現実的で正確な内容を書く
不明な点がある場合は、必ず確認してから記入するようにしましょう。正確な情報を記載すると、信頼される履歴書を作成できます。
まとめ
介護職の履歴書作成において、基本的な項目から細かな注意点まで解説してきました。重要なポイントは以下のとおりです。
- 正確な情報を簡潔かつ丁寧に記載する
- 各項目の書き方を押さえる
- 誤字脱字に気をつける
- 読みやすさを意識する
- 介護の仕事に対する熱意や適性を伝える
- 具体的かつ簡潔な表現を心がける
ポイントを押さえ、採用担当者の目に留まりやすい履歴書を作成しましょう。
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